【読書メモ】はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
はじめに
「やるべきことが多すぎて,何に集中したらいいかわからない.」「今これをしていて大丈夫なのだろうか.もっと大事なことがある気がする.」 本書はこのような不安を一掃するための手法であるGTD(Getting Things Done)の原典である. GTDを実践することで,人生における「全ての気になること」を完全に把握し,目の前の作業に集中することができるようになる.
GTDのイメージ
- 頭の中の「気になること」を”すべて”頭の外に追い出す
- それらすべての「気になること」について,「目的」と「次にとるべき行動」を決める
- 「とるべき行動」をシステムで管理し,定期的に見直す
GTDの具体的な手法
- 収集
- 処理
- 整理
- レビュー
- 実行
収集・・・「気になること」すべてを1箇所に集める
集める先をinboxと呼ぶ
まずは物理的なもの集める
- 手紙,メモ,名刺,書類,ポスター,・・・
- 机の引き出しなどの整理が大変だと思ったら,「引き出しの整理をする」と書いたメモをinboxに入れる
次に「頭の中に残っているもの」を集める
- 「地球温暖化を防ぐために何かできないか」「キャットフードが切れそう」「ダイエットしたい」・・・
- 取りこぼすくらいならやりすぎた方がいい
処理・・・inboxを空にする
- inboxにあるもの全てに対して次の処理をする
「これは何か?」と問う
「行動を起こす必要があるか?」と問う
行動を起こす必要がないもの・・・3種類
- ゴミ
- 今やる必要はないが,いつか行動する必要が出てくるかもしれないもの →「いつかやる/多分やる」リスト
- 情報,資料 →「資料」リスト
行動を起こす必要があるものに関して,2つの判断をする
- どのような結果を求めているか ←「求めている結果」を「プロジェクト」と呼ぶ!
- 次にとるべき具体的な行動は何か
次の3種類のどれかに割り当てる
- 今すぐやる(2分以内でできることはただちに実行)
- 誰かに任せる(2分以上かかることで,自分がやる方がいいと思わない場合) →「連絡待ち」リスト
- 自分でやる(2分以上かかることで,自分がやる方がいいと思う場合) →「次にとるべき行動」リスト
現在抱えているプロジェクトを知る →「プロジェクトリスト」を作る
- ひとつの行動では解決できず,一連の行動が必要なもの
- 「休日にパーティーを開く」「一部の生産ラインを売却する」「報酬体系を決める」・・・
※普段から意識しておきたい漠然とした大きい目標のようなもの →「チェックリスト」 - 高いレベル・・・「人生で大切にしたいこと」「家族」「健康」・・・ - 低いレベル・・・「会議用チェックリスト」「旅行用チェックリスト」・・・
整理・・・最適な受け皿を用意する
「処理」を行うと,ゴミや2分以内でできることはなくなる. 残ったもので,「整理」して管理・把握する必要があるのは7つ.
- 「プロジェクトリスト」
- 「プロジェクトリストの参考情報」
- 「カレンダー」に記入する行動や情報
- 「次にとるべき行動」リスト
- 「連絡待ち」リスト
- 「資料」
- 「いつかやる/多分やる」リスト
レビュー,実行
- 常にリストは持ち歩く →いつでもチェック,更新ができるように
- 週次レビューがカギ(毎週同じフローを行う)
- そのときとるべき行動は,次の順に考慮する そのときの状況→使える時間→使えるエネルギー→優先度
その他気になったこと
ナチュラル・プランニングモデル ←次にとるべき具体的な行動を決めるときに用いる.
脳の働き方に自然なステップで思考を深める作業のこと.5つのステップ.
- 目的と価値観を見極める
- 結果をイメージする
- ブレインストーミングする
- 思考を整理する
- 次にとるべき行動を判断する
トップダウンとボトムアップ
感想
「全て頭の外に出す」ことは非常に気持ちが良く、スッキリした頭で行動を起こすことができます。 やるべきことが多すぎてもやもやしているような人におすすめな書籍です。
- 作者: デビッド・アレン,田口元
- 出版社/メーカー: 二見書房
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