ryotan blog

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【読書メモ】「論点思考」と「仮説思考」

答えを考えるよりも先に、仮説を考える。
仮説を考えるよりも、論点(イシュー)を考える。

仮説思考より

よい仮説とは

  1. 一段掘り下げられている
  2. 具体的なアクションに結びつく
    • 具体的なアクションに落ちるまで「so what?」を繰り返す

「営業成績が上がらない原因を調べ、対策を練る」場合の例

  1. 営業マンの効率が悪い
    • 営業マンがデスクワークに忙殺されて、取引先に出向く時間がない
  2. できない営業マンが多い
    • 営業マン同士の情報交換が不十分で、できる営業マンのノウハウがシェアされていない
  3. 若手営業マンが十分教育を受けていない
    • 営業所長がプレイングマネージャのため、自分自身の営業活動に忙しく、若手の指導や同行セールスができていない

5章仮説思考力を高める より

  1. so what? を常に考える
  2. なぜを繰り返す
    • 日常で訓練する(将来を予測する、自分の信じていない仮説の立証を試みる→反論してみる)
    • 相手のめがねをかけてみる、上司の意思決定をシミュレーションする
    • 失敗を恐れずぶち当たる

論点思考より

論点候補の洗い出し

  • 論点と問題点(現象・観察事実)を見極める
  • どこにでもある一般的な問題は論点にならない
    • 「なぜ」を繰り返すことで、論点になる。
  • 論点は動く
    1. 人によって異なる
    2. 環境とともに変化する
    3. 論点は進化する

論点の絞込

  • 「解決可能性」と「解決したときのインパクト」の掛け合わせで筋の良い論点を見極める。
  • 筋の良しあし見極めるようになるには、論点思考・当たりを付ける経験を積むしかない。
  • 論点思考→フレームワークによる構造化という順番。分析手法から構造化はできない

論点の確定

  • プロービング(探針)を行う。(質問をぶつけて反応を見る)
  • 発言の真意、意図、バックグラウンドを考える
    • 意見ではなく行動・事実を見る、に近い
    • Put yourself in his shoes (相手の靴に自分の足を入れる)
    • 相手を「わくわく、どきどき」させる提案かどうかを考える
    • 引き出しを参照する
      1. アナロジー(類似事例)、他社事例
      2. 顧客視点で見る
      3. 鳥の眼・虫の眼で考える
    • 論点を構造化する

第6章論点思考力を高めるために より

  • 問題意識を持って仕事をする。「これは本当の論点か?」「本当の課題は何か?」
  • 視野・視座・視点を変える
    • 逆、業界最下位ならどうするか、現場、両極端に振る、ロングレンジ、自然界からの発想、日常生活からの発想、アナロジー、顧客視点、鳥の眼・虫の眼
  • 複数の論点を考える
  • 引き出しを増やす
    • 整理するのではなく、「どう使うか」に集中する。インプットを増やすのではなく、それをどう使うか
    • 反論された時がチャンス。傾聴し、何にひっかかっているのかをクリアにする。対立軸を明らかにする

課題の4つのパターン

  1. 「シャチは魚か」(仮説に基づいた質問)
  2. 「シャチは魚か哺乳類か」(白黒をはっきりさせる論点)
  3. 「シャチは何類か」(オープンな論点)
  4. 「シャチはどんな生物か」(ただの質問)

リーダーがメンバーに仕事を依頼するときは、③と②の組み合わせが上手くいくとのこと。
例)「シャチは何類か知りたい。魚か哺乳類かを調べてほしい」
ただの質問になっていないかチェックする。