【読書メモ】人工知能は人間を超えるか
松尾豊さん著「人工知能は人間を超えるか」を読みました。
人工知能の歴史や、今注目されている理由が非常によく理解できました。特に、これまでの課題とディープラーニングが期待されている理由がクリアになった事が一番の収穫です。
学んだこと↓
- 人工知能のブームは3回目ということ
- 第1次ブーム:1950年代後半〜1960年代、推論・探索
- 第2次ブーム:1980年代、知識、エキスパートシステム
- 第3次ブーム:2010年代〜現在、機械学習・ディープラーニング
- それぞれのブームで壁に当たっていたが、ディープラーニングという手法によりブレイクスルーが起きるのではないか
- エキスパートシステム:人間の知識を機械が学ぶ
- 機械学習:機械自体が学んで賢くなる。インターネットの発達により、大量のデータが簡単に手に入るようになった事で発展
- ディープラーニング:機械学習は「特徴量設計」が重要であり、これにより予測精度が大きく変化する。これまでは特徴量設計を人間の手で行う必要があったため、これがボトルネックとなり精度が上がりきらない事が多かった。ディープラーニングにより、コンピュータが、与えられたデータから重要な「特徴量」を生成する事が可能。本書ではディープラーニングの事を「特徴表現学習」という言い方をしている。
なぜ今AIが注目されているのか、ディープラーニングはどのような課題を解決しているのか、理解するための一助となる本だと思います。
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの (角川EPUB選書)
- 作者: 松尾豊
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/中経出版
- 発売日: 2015/03/11
- メディア: 単行本
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